「日本の大学はダメ」で思考停止せず、自分のアタマで考えよう。


アメリカの大学と比較して、「日本の大学はダメだ」とよく言われるけど、僕は必ずしもそうだとは思わない。「ダメだ」と思ったところで思考停止してしまったらそれこそダメだけれど、その一般に「ダメだ」と言われる状況は、それをどう見るかで変わりうると思う。

以下では、僕がアメリカの大学の授業を受けていて感じること、それと比較した日本の大学について書いてみる。


ハイクオリティな授業と積極的な学生

僕が今通っている大学は、サンノゼ州立大学(San Jose State University)というところで、レベルは中の上といったところ。他の大学の授業についてはよく分からないので、この記事では自分の受けている授業を一般として捉えることとする。

よく言われるように、授業は生徒参加型だ。教授がそれを促すというより、学生の方から積極的に手を挙げていく。教授が熱心に話している最中でもかまわず、とにかくよく手を挙げて発言する。質問とその回答だけで授業の半分が終わってしまうこともある。こうしたやりとりは、同じ教室にいるからこそできることであり、授業の時間を有益に使っていると思う。

質問ばかりでは授業が進まないのではないかと思うかもしれないが、そういうわけではない。それを補う膨大な課題があるからだ。毎週のように小テストや宿題でジャブを入れてくるし、もちろん、中間テストや期末テスト、レポートもある。なんというか、日本の大学でのテスト期間がずっと続いているような、そんな感じがする。

また、学生のほとんどは最高の成績である”A”をとるのに必死だ。授業では、ほとんどの学生がしっかりとノートをとっているし、10人に1〜2人くらいはオーディオレコーダーで毎回の授業を録音している。また、”extra credit”と呼ばれる追加でポイントがもらえる課題があれば多くの人がやってくる。そこまでやるか、と関心してしまうほどだ。


アメリカの学生が必死に勉強する理由

では、なぜこれほどまでに良い成績を残すことに必死なのだろうか。

一概には言えないが、大きな理由として「良い成績が就職につながるから」ということがあると思う。

日本のシューカツでは成績の良し悪しは「おまけ」のようなものだが、アメリカでは「大学名と同じ」くらい重視される。分かりやすく言えば、かの有名なスタンフォード大学を低い成績で卒業するよりも、中堅のサンノゼ州立大学をオールAで卒業する方が評価されるといった世界だ。

こうした成績重視の考え方の背景には、授業のクオリティと成績評価への信頼があるだろう。大学での教育を信頼しているからこそ、その成果である成績を重視するのだと思う。

一方、日本では、良い成績よりも圧倒的に「どこの大学を卒業したか」が重視される。きっと成績で判断するよりも、そちらの方が比較的良い人材を抽出できるのだろうから、ある意味理にかなっているのだが、4年間もある大学教育での成績を考慮しないというのには少し違和感がある。


考えようによっては、日本の大学だっていいのでは?

さて、ここまでは、日本の大学と比較したアメリカの大学の「良さ」を見てきた。
しかし、僕は日本の大学よりアメリカの大学の方がいいと言いたいのではない。見方を変えてみよう。

アメリカの大学は、悪く言えば、拘束時間が長い。授業は出席するのが原則だし、毎週の課題によって授業外の時間も多くとられる。一方で、日本の大学は、自由な時間が長い。自分に裁量権がある。つまり、自分次第では色んなことができる

例えば、授業がある期間であっても、休学せずに、海外一人旅ができてしまう。あるいは、関心次第では、自分の専攻とは異なる分野の勉強に専念することもできてしまう。

自分の話で言えば、最近、サンノゼ州立大学主催のビジネスコンテストへの準備をしている。しかし、宿題やテスト準備で多くの時間をとられるため、ガッツリ取り組むことのできる日は少ない。日本にいるときは、ビジネスコンテストだとか実際にビジネスをするとなれば、他のものには脇目もふらず取り組むことができたのだが、アメリカではそれは難しいのだ。

「大学で学ばないのでは、大学の意味がないではないか」という人もいるかもしれない。だが、大学生という身分でもなければ、これほど自由にそしてリスクを冒さず時間を使うのは難しい、というのも事実なのだ。

つまり、何が言いたいかというと、「日本の大学はアメリカの大学に比べてだめだ」というところで思考停止しないで、そこにある良さを活かす方向に頭を働かせたら、色んな可能性が見えてくるのではないかということ。ちきりんさん風に言えば、「自分のアタマで考えよう」ということだ。


自分のアタマで考えよう

今挙げたのは「僕が思う日本で大学生活を送る良さ」であって、他にもいろいろあると思う。「ダメなところでも裏返せばいいところになる」というのはよくある話。だから、文句とかそんなものはやめて、まずは自分の頭で考えよう、と。

幸い、ソーシャルメディアによって「大学名」ではなく「個」で売り出すことも可能になってきたのだから、自由な時間を自分の好きなことに注ぎ込み、さらに情報発信をしていれば、「何か」が起こるかもしれない。僕は、そんな「何か」に期待している。

It’s up to you.



YouTubeエンジニアが教えてくれたクリエイティブな3つの動画

youtube


今日は、僕の通っているSan Jose State UniversityにYouTubeの現役エンジニアの方が来て簡単なレクチャーをしてくれた。

レクチャーでは様々な面白い動画を用いていたのだが、その中でも特にクリエイティブだと感じたものをここで紹介しよう。何か考えすぎて頭が固くなってきた、ふと息抜きがしたい…そんなときにはぴったりだ。


Western Spaghetti by PES





THE NEW DORK – Entrepreneur State of Mind



MUTO a wall-painted animation by BLU
(※だんだんとグロくなるので苦手な方は途中で止めたほうがよいかもしれません)



これらを見てやはり動画のインパクトはすごいなと感じた。
文字と画像を巧みに用いたとしても、この情報量と分かりやすさにはとても敵わないだろう。

文字にも訴えかける力はある。でも、読んでもらわなければならない。
一方、動画は見てもらうだけでいい。この差は大きいと思う。

最近では、ビジネスにおいても動画の活用が目立つ。

例えば、これは今注目のスタートアップWondershakeのデモムービー。


言葉で説明を聞いてもわかりにくかったかもしれないが、このムービーを見れば、Wondershakeのサービスがどのようなものなのかはっきりと知ることができた。
(これを見てファンになった人も多いはず。僕もそのうちの一人。)

プレゼン力が問われる昨今、こうしたデモムービー力はさらに重要になってくるのではないだろうか。また、僕は詳しくないのだが、ムービー作成ソフトの発達により、素人からでも少し勉強すればそれなりのムービーが作れるようになってきているという。

梅田望夫さんは著書『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』の中で、羽生善治さんのこんな言葉を紹介していた。


ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きています。


梅田氏は、これを抽象化し「学習のための高速道路」ができたと表現している。

なるほど。

しかし、同書では「大渋滞が起きていてそこから抜き出るのが大変」という文脈だが、逆に言えば、「ある程度のレベルまでは高速道路に乗って比較的ラクに行けてしまう」ということ。こうしていくつかの技術をある程度のレベルまで上げておくことって大事なのかなと思ったりする。

僕にとっては、今勉強しているプログラミングもその一つ。
ある程度のレベルまで高速道路でアクセル全開!、というわけだ。

やる気次第では色んな技術が身につけられる時代。
そんな時代に何をするか。
考えているだけでもわくわくしてくる。

さて、何をしようか?


僕がプログラミングの勉強を始めた理由



「文系」とカテゴライズされるけれども、プログラミングに興味がある人。

僕の周りにはけっこういる。
起業するためには経営学部に入ってビジネスを学べばいいのだろう。
このような考えを持っていたというわけ。

僕自身は、特に語れるようなビジョンもなく経済学部に入った。
しかし、今、プログラミングの勉強を始めている。

ここで、「なぜ僕がプログラミングの勉強を始めようと思ったのか」ということについて、整理しておこうと思う。これは、気持ちの整理であるとともに、ある意味決意表明でもある。これから書いていく僕の経験した「きっかけ」がみなさんのためにもなってくれたらうれしい。


投資してくれる人が見つかるも起業挫折


昨年11月頃、僕が大学1年生だった時のことだ。友人二人と毎日のように集まり、ビジネスプランを練ってはメンターの教員にアドバイスをもらっていた。初めはA4一枚のビジネスアイデアだったが、細部まで煮詰めていくと15枚くらいのものになった。

メンターの紹介で投資をしてくれるという人も見つかった。「これは本気でやるしかないね!」といった感じでさらに熱が入った。活動も加速していくはずだった。

今考えてみれば、htmlをちょっと知ってるくらいの僕らがプログラミングを勉強してコマースサイトを作るよりも、技術者をリクルートするべきだったのかもしれないが、自分たちのアイデアは自分たちで形にしたいといった思いがあり、勉強を開始した。

しかし、htmlとcss(プログラミング言語ではない)を学ぶところから自分たちだけで勉強するのには莫大な時間を要したし、どこから勉強すればよいかもわからず、それはとても効果的と言えるものではなかった。学期末でテストやレポートに追われれば、そちらを優先してしまうという甘さもあった。

そんなこんなで大幅なペースダウン。
正直もどかしかった。そして、僕らが停滞している間に類似のサービスは次々にリリースされていった。「うわ、これ俺らのにめちゃくちゃ似てない…?」そんな会話が交わされることも…。

結局、このプランは頓挫してしまった。

悔しいけれど完全に力不足だった。でも、これを機に、しっかりとプログラミングを勉強してアイデアをただのアイデアには終わらせないようにしたいと思うようになった。これが今年の4月から5月にかけてだ。

ここから5ヶ月ほどは、留学準備や自動車教習など諸事情で勉強の時間を確保できず、時は流れた。


イベントでの一押しと刺激的な出会い


そして、僕が本格的にプログラミングの勉強を始める直接的なきっかけとなったのは、

JTPA ギークサロン(9月16日@Palo Alto)
「プログラミング学習について上杉周作氏と語る
 ~ 20歳を過ぎてからプログラミングを学ぼうと決めた人たちへ」



▼講演内容はこちら。



▼講演後のブログはこちら。
“講義とは二つの円を合わすこと。「二十歳からプログラミング〜」の舞台裏”
テーマは「プレゼンを作る時に気をつけていること」。講演だけでなくブログも合わせて見ると、さらに勉強になる。



たぶん、何か背中を一押ししてくれるものが必要だったのだと思う。
この講義を通して、それまでぼんやりしてたプログラミング学習の方向性がはっきりしたのが大きかった。

そして、講義の後には、上杉周作さんだけでなく、シリコンバレーで働く@hmurakamiさんや@__kiyoto__さんともお話させてもらった。やはり現場にいる人の話には説得力があった。@hmurakamiさんの話に、「シリコンバレーのIT企業で働くのなら、プログラマーやエンジニアでなくてもプログラミングの知識は必須」とあり、さらにプログラミング学習のモチベーションが上がった。

また、現在スタンフォードの大学院でコンピューターサイエンスを勉強しており、すでにシリコンバレーのある有名スタートアップに就職の決まっている方の話も聞いた。その方は、日本の大学を「文系」の学部で卒業したあと、アメリカに渡り、スタンフォードへトランスファーしたとのこと。つまり、プログラミングを学び始めたのは、22歳か23歳の頃。そこからでも、努力次第ではどうにかなるんだということを思い知らされた。

このような刺激的な出会いがあり、僕はプログラミングの勉強を本格的に始めた。最初に学ぶ言語として選んだのはPython。なぜPythonかというと、コードがシンプルでプログラミング初心者にとっても比較的易しいということに加え、友人がこのPythonを学び始めていたからだ。


一緒にPythonを学びましょう

勉強一般に言えることだが、一緒に勉強する仲間の存在は大事。



今は”Python learners!”というFacebook Group内で有用な情報をシェアしたり分からないところを教えあったりしている(僕はまだ教えてもらうばかりですが)。興味のある方はこちらからどうぞ→http://www.facebook.com/groups/226107814113327/

また、プログラミングに興味はあるけれど何から始めたらいいか分からないという方は、まず上記の上杉周作さんの講義をご覧になるといいかと思う。そして、最初の言語としてPythonをやるのであれば、ぜひ一緒にやりましょう。

「きっかけ」はやっぱり「人との出会い」。
 みなさん、ありがとうございます!


Motoki Yoshida



p.s
経済学の勉強もちゃんとやります。
バリバリのエンジニアを目指しているわけじゃないです。

ちなみに、今はこの本を中心に勉強中です。

Python Programming
John M. Zelle



面白い日本人に会いたかったらシリコンバレーに来るべし



「面白い日本人に会いたかったらシリコンバレーに来るのが手っ取り早いかもしれない。」

そう感じてしまうほど、こちらに来てから素晴らしい出会いに恵まれている。

「面白い」と言っても人それぞれだろうから、ここでいう「面白い」は、「自分の夢に突き進んでいる」だとか「グローバルな視点を持っている」といった意味で捉えていただければと思う。

早速、先日僕が参加した2つのイベントを紹介したい。


①スタンフォードBBQ


8月末、スタンフォード大学の周辺にいる日本人で集まり、BBQをしながら色々とお話をさせていただいた。


事前に、どのような人が来るのか確認してみると、Apple、Evernote、McKinsey & Companyといった新旧名だたる企業で働いている方々や、スタンフォード、バークレー、MITといった世界的に見てトップクラスの大学院で学んでいる方々がいらっしゃるとのこと。

そんなこんなで行く前から興奮していたが、実際にお話をさせていただいて、その興奮は最高潮に達した。

詳しくはここでは書けないのだが、今まで遠い存在だったものが、急に近くなった。そんな感じがする。

こうして、世界に飛び出し自分の夢を追っている人達を見て、こういう人たちが未来の日本を作っていくのかと思うと同時に、僕もその一員になりたいと強く思った。

また、海外に出てくるような日本人は、実際に出てきているというだけでも一つの共通点があるわけで、似通った人が多く、すぐに仲良くなれるという。海外に行った際には、こうした日本人コミュニティを探してみるのもいいだろう。

僕の場合は、ツイッターを通じてこのお食事会を教えてもらうことができた。教えていただいた方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。このような出会いは、もちろん運の要素もあることは認めなければならない。しかし、ツイッターのようなSNSをうまく使うことで、その可能性を高めることはできるかと思う。


自分一人ではなにもできないけれど、自分から動き出すことでみんなが助けてくれる。そう信じて、何でも行動を起こしてみる。このような考えが運を引き寄せるのかもしれない。


②Samurai Venture Summit in Silicon Valley




9月9日(金)に、Palo Altoにて行われたイベント。
内容を大きく2つに分かれ、

1. 日本人起業家が、シリコンバレーの投資家に対して、英語でプレゼン
2. 『どうすれば日本のスタートアップが海外投資家から投資を受けられるのか?』についてセッション

という構成だった。

起業家、一般参加者合わせて100名程度の日本人が集まり、懇親会も大いに盛り上がった。



このイベントについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

■TechWave.jp
日本のベンチャーが海外で資金調達するには Samurai Venture Summit in Silicon Valley【湯川】
http://techwave.jp/archives/51698826.html

■黄金の鐘を鳴らせ Success is a journey, not a destination.
聞き手は誰か? SVSinSVから学んだアメリカの投資家へのプレゼンテーションにおいて重要なこと。
http://ougonnokane.com/archives/81

■椿ブログ
appmom @ SVS in Silicon Valley #svssv で学んだ3つの事
http://ameblo.jp/tryal/entry-11014721459.html?frm_src=thumb_module

素人ながら、このイベントでの学びを3点。

1.英語力とプレゼン力の向上は日本人にとって課題である」


面白いサービスを作るアイデアもあれば技術もある。
しかし、それを伝える英語力とプレゼン力がなければ、宝の持ち腐れにもなりかねない。そう感じた。実際、投資家の方から「英語が聞き取りにくかった」という声もあった。
将来に備えて、双方とも力を蓄えておきたい。

2.「プロダクトありきである」


これは前から分かっていたことだが、改めて感じた。
An idea is worth nothing.
「俺、eBayのアイデア持ってたんだよ!」と言っても何の価値もないというフレーズが、”ReWork”(邦訳『小さなチーム、大きな仕事』)にも出てきたが、本当にそれを実感した。
懇親会の時も、プロダクトがあればもっと話が盛り上がるのに…。そんな悔しい気持ちをバネにプログラミングの勉強を進めていこうと思う。

3.丁寧なアドバイスをくれる優しい投資家が多い


投資家というとシビアなイメージがあったのだが、そのイメージがこのイベントで覆った。質問をすれば、我こそはという勢いで手を挙げて事細かくアドバイスをしてくれた。なんだか、投資家が身近に感じられた瞬間であった。

参考までに、僕のした質問は、
“What do you think about a CEO who cannot make an app by himself but who have coworkers who can make an app instead?”
「自分ではアプリを作れないけれど、アプリを作れる仲間を持っているというCEOについてどう思いますか?」
というもの。(”coworkers”は、”a co-founder”に直されました。)

答えは、そのCEOがマーケティング能力など他分野で優れており、プログラムの書けるco-founderがいるかアウトソーシング先が見つかればOKとのこと。

自分がプログラミングとの相性が本当に悪ければ、別の道もあるというぐらいに捉えようと思う。


さて、僕が参加した2つのイベントを紹介してみた。
このように、シリコンバレーには「面白い」日本人が集まっている。

「 とにかく今月は日本からシリコンバレーへの訪問者ラッシュだ。」
(イントレプレナーの視点 in California http://takeshi.weblogs.jp/blog/2011/09/english.html
本間毅さんがブログでこのように言っているように、今月は特別に日本人が集まっているのかもしれない。しかし、短期間だけであったとしても、こうしてシリコンバレーに日本人が集まっているという事実には変わりない。

この地は夢に溢れている。

ぜひ、みなさんもお時間があれば一度お越しください。


ITベンチャーの聖地!?シリコンバレーに来て1週間して感じたこと。


サンノゼに着いてから1週間。
短い間ながら、色々と感じることがあった。

大きく分けて3点、

  • 最高の気候
  • ビジネス一色ではない
  • 日本人コミュニティ
  • について、振り返ってみることにする。


    最高の気候


    なんといっても、気候が最高だ。朝は涼しくてランニングに持ってこいだし、昼間はベンチに座って本を読んでいるだけでいい気分だ。そうした中で、みんな思い思いのことをしている。それを中傷したりする人なんてもちろんいない。
     
    僕自身、今日は、半ズボン・タンクトップ・サングラスという自由な格好で普通にキャンパス内を歩いていた。なんてことはない。みんなが自由だからだ。

    自由だからといって、「ルールを守らない」、という訳ではもちろんない。自由でありながら、それぞれの違いを尊重している。「みんなちがって、みんないい」。そんな考え方が根底にあるのではないかと思う。

    また、この気候が、失敗からの立ち直りを後押ししてくれるという話を聞いたことがある。例えば、倒産してしまった時、通常ならば鬱になりかねないような状態になっていたとしても、カリフォルニアの青い空を見ているだけで、気分がスッキリしてくるということだった。
     
    何だかこれも納得できる。それほど、ここの空は素晴らしい。


    ビジネス一色ではない


    日本にいると、「シリコンバレーは、ITベンチャーの聖地。将来起業しようと思っている奴が集まっているんだ。」といったイメージを抱きかねない。僕もそのようなイメージを持っていた。しかし、これは、とんだ勘違いだった。
     
    実際、「ITで起業するぞ」というような人は一部に過ぎない。それが、ブログ記事などでフォーカスされているだけだ。日本にいるときに入ってくる情報だけから判断すれば、シリコンバレーは「100%ビジネス」みたいに捉えられてしまいがちだが、それは大きな間違い。単に過ごしやすいからという理由で来る人もいっぱいいるというわけだ。

    これを聞いてがっかりする人ももしかしたらいるかもしれない。だが、そういうことではない。色んな人がいて色んなことをしている。そういう多くの刺激がある中だからこそ、新たな発想というものも生まれてくるのではないかと思う。
     
    せかせかせず、自由に、脳に適度な「刺激」と「解放感」を与えてくれる。こうした環境は、ビジネスプランを練るのにももってこいだろう。


    日本人コミュニティ

    うれしいことに、シリコンバレーにも日本人コミュニティがある。
     
    英語を習得するという面からすれば、日本人とはあまり関わらないほうがよいのかもしれないが、それに固執していてはもったいない。どんどん自分から入っていき、吸収していくべきだろう。

    サンノゼに着いて3日後、Twitterで以前から交流のあった方の家にお邪魔させてもらった。

     そこでは、Twitterで別につながりのあったSJSU(サンノゼ州立大学)の学生の方も交えて、サンノゼ周辺の諸事情など多くのことを教えてもらった。

    後日、ショッピングセンターに連れて行ってもらったりと本当にお世話になっており、感謝の気持ちでいっぱいだ。その方の話によれば、Appleの本社があるCupertino周辺には、日本人が多く住んでいて、お店も日本人好みのものが整っているのだという。

    また、これとは別に、サンノゼから少し行ったところにジャパンタウンと呼ばれる地域もある。このように、シリコンバレーにも、日本人コミュニティがあるのは意外であった。

    さらに、スタンフォード周辺には、ややビジネスに特化した日本人コミュニティがあるようだ。スタンフォード周辺でお食事会があるという情報を、Twitter経由で教えていただき、今週末に参加させていただく予定だ。
     
    どんな会になるのかはまだよく分からないが、参加者のプロフィールを見ると、某有名ベンチャーの社員さんいたり、スタンフォードの院生がゴロゴロいたりと、面白い会になりそうだ。また改めてレポートを書こうと思う。


    まとめ

    1週間が経った。

    辛いことも楽しいこともいっぱいあったけれど、それら全部が新鮮で、こうした環境下に自分がいれるということを幸せに思う。

    これは、シリコンバレーに限らず、留学全般に言えることだろう。

    ところで、大前研一さんは、「人間は3つのことでしか変わらない」と言っている。 


    人間が変わる方法は3つしかない。

    1番目は時間配分を変える。
    2番目は住む場所を変える。
    3番目はつきあう人を変える。

    この3つの要素でしか人間は変わらない。

    大前研一


    留学は、少なくとも、「住む場所」と「付き合う人」を変える。
    そして、往々にして、「時間の使い方」をも変えるのではないだろうか。

    こうして見ると、留学は「大きく変わるチャンス」と言えるだろう。
    まだ1週間しか経っていないけれど、僕にも実感としてなんとなくわかる。これが「大きく成長するチャンス」だってことくらいは。

    明日からは、授業がスタートする。このチャンスをがむしゃらに掴みたい。

    学生の読者さんがいたら、ぜひ留学を視野に入れてみてほしい。
    絶対に、成長すると思うから。

    My Class Schedule for Fall Semester



    先日、ツイッターで、
    「アメリカの大学生の時間割が気になる」
    といったツイートを見かけた。

    日本の大学に比べ、
    アメリカの大学はきちんと学ぶ環境が整っている、
    と一般に言われている。

    では、その授業構成はどうなっているのか。
    きっと気になる人も多いことかと思う。

    僕の場合は、留学生なので、
    正規の学生とはやや事情が異なる面もあるかもしれない。

    しかし、単位数で比較してみると、
    アメリカの大学生は一つのセメスターに15~16単位分の科目をとるのが普通であり、
    僕は、今回のセメスターで15単位分の科目に登録している。
    ゆえに、僕の時間割を見れば、アメリカの大学生の授業事情の大まかな部分は
    掴めるのではないかと思う。


    下の表が、僕の秋学期時間割表だ。

    My Class Schedule for 2011 Fall Semester


    1つの科目につき3単位で、5つの科目を受けるため、合計で15単位となる。
    見て分かる通り、1つの科目でも週に2コマ授業があったりする。

    日本の大学では、同時に10以上の科目を勉強することも多いのと比較すると、
    アメリカの大学は、少数にフォーカスしていると言えるだろう。

    この時間割を見た印象では、授業コマ数が少ないように感じるかもしれない。
    しかし、よく言われるように、アメリカの大学では毎週のように膨大な課題が出されるため、予習・復習といった授業時間外の勉強時間を考慮する必要がある。

    そのような授業の実際の状況は、これから我が身を通して経験し、シェアしていこうと思う。
    (いわば、人体実験!)

    また、これはSJSUに特に顕著らしいのだが、授業では少人数制が徹底されている。

    下の表には、僕が登録したある科目の履修上限人数や希望者数などが記載されている。


    上限25人。まさに少人数だ。

    6月に履修登録が始まったのだが、人気の授業は争奪戦になるようだ。この授業はそこまで人気があるというわけではないが、既に、Available Seats(履修可能残数)は「0」となっている。

    そして、この授業に限らず、
    僕の履修しようとしている科目の上限人数は25~40人で
    いずれも少人数と呼べるものであった。

    少人数と言えば、生徒参加型の授業が思い浮かぶ。
    今は、そんな授業に心躍らせている。

    それから、個々の科目で言えば、
    “Discovering Business”
    “Introduction to Leadership & Innovation”
    が特に楽しみだ。

    スタートアップの聖地シリコンバレーでのこの2つの授業。
    これはもうワクワクが止まらない。

    この2つの授業で何か面白いことがあれば、また記事にまとめていこうと思う。
    ぜひご覧ください。


    留学一週間前に感じること。



    ついに渡米まで残すところ1週間となった。

    正直なところ、不安もある。

    この留学は、僕にとって、
    初留学というだけでなく、
    初海外、初一人暮らしでもある。

    「初」ということは、
    未知ということであり、
    不安があることは仕方のないこと。
    この不安な気持ちをきれいさっぱり拭い去ることはできないだろう。

    だから、僕は、この不安をも楽しみたい。
    何事も捉え方次第では楽しめるだろう。
    そう思っている。



    不安以外の気持ちももちろんある。
    最近では、「感謝」の気持ちが大きい。


    8月に入り、様々なところで、壮行会を開いてもらっている。
    大学の英語のクラス、Project Meshのコミュニティ、NoN…
    このような会があると、改めて、こうした仲間のありがたみを感じ、
    感謝の気持ちがこみあげてくる。

    NoNの先輩・友達と



    そして、思い返してみれば、
    当然のことながら、ここまで来るには、多くの人の支えがあった。
    決して一人の力ではない。

    僕は、こうした事実を忘れないようにしたい。
    同時に、その支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを大切にしたい。


    「感謝」というのは、相手に対して示す行為でありながら、
    自分自身にとっても、有益だ。

    というのは、
    少し落ち込んだりネガティブな気持ちになった時、
    「感謝」の気持ちがあれば、
    「今まで支えてきてくれた人、応援してくれている人のためにもがんばろう!」
    って、そう思えるからだ。

    つまり、「感謝」の気持ちはエネルギーになりうる

    留学中は、様々な壁にぶち当たり、ヘコむこともあるかもしれない。

    そんなとき、感謝の気持ち、ありがとうの気持ちを思い出して、
    それをエネルギーにすることで、また一つ、前進していきたいと思う。
    (弱みツイートしてたら、ぜひ励ましリプライを!笑)



    話は変わるが、部屋の整理をしていたら、懐かしいものを見つけた。



    これは、昨年の10月、
    英語学習者によるツイッターオフ会に参加した際、
    20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ 」の著者である@HAL_J さんに頂いたものだ。

    「絶対交換留学!」

    あの時は、実感のなかった交換留学であるが、今それは目の前に迫っている。
    なんか不思議な感覚だ。


    このオフ会からは、もうすぐ10ヵ月が経とうとしているが、
    この10ヶ月間、留学も含め、僕にとって今までにないほど大きな変化があった。


    次の10ヶ月は、サンノゼで過ごすことになる。
    この10ヵ月はさらに大きな変化を起こしたい。

    留学が終わった際に振り返ってみて、
    「この10ヵ月は自分史上最高に飛躍した10ヵ月だった!」
    と、そんな風に言えるようにしたい。



    では、一週間前にも関わらず、いまだにキャリーケースすら手元にないという状況だが、これから最善の準備をして、渡米の日を迎えようと思う。


    次の記事では、留学先の大学での僕の時間割を公開する予定。
    お楽しみに!




    なぜ留学か?




    横浜国立大学経済学部学生数1134人。
    このうち、今年度留学するのは何名いるか?


    3人。


    400人に1人くらいだ。

    僕はこれを聞いて驚いた。
    横国の経済学部は、HPに「貿易港横浜を背景とした国際色豊かな教育を常に目標としてきました」とあるように、グローバルな視点を重視している方だと思う。それでこれだ。

    もちろん様々な事情があるとは思うが、このデータを見ると、「若者の内向き志向」というマスメディアや評論家が大好きな言葉が、どうしても現実味を帯びてくる。


    僕の周りを見渡せば、約半数にも及ぶ人が留学を視野に入れている。TOEFLの勉強法を聞きに来てくれる後輩もいっぱいいるし、来年留学すると言っている友人も多い。これはいい意味で「異常」なのだろうか。



    僕が留学しようと決めたきっかけは、恥ずかしながら、グローバルとか異文化理解などとはまったく関係ない。それは、大学受験での挫折、つまり、第一志望大学に落ちたこと、であった。


    小学校から高校まではずっとサッカーに熱中していて、勉強といえば試験対策しかしていなかった。だからこそ、大学では、最高レベルの大学に入り、学問に精を出す。図書館に夜まで籠って勉強しまくる。これが、受験生の僕が抱いていたビジョンだ。


    しかし、力及ばず、不合格。
    後期試験を経て、横浜国立大学に通うことになった。

    「なんか物足りない…。」

    なにか目標が必要だった。


    大学のパンフレットをペラペラとめくった。
    この大学は「留学」に力を入れているんだ…

    「これだ!」


    当時、僕の中には「大学受験では失敗した。でも、4年後卒業するころには見返してやる」といった反骨心のようなものがあったのを覚えている。今となっては、何を見返すのかさっぱり分からないが、その反骨心には感謝している。反骨心エネルギーの向かう対象として、英語の勉強はどんぴしゃだったのだ。


    そんなこんなで、英語の勉強を始め、特に夏休みには一日4時間くらい費やして勉強した。そして、留学申請期日前の10月にはTOEFLでそれなりの点数(R:26 L:19 S:19 W:24 Total:88)を獲得でき、留学が決まった。運良く、JASSOの奨学金も給付してもらえることになった。



    ここまで読んでいただければ明らかだと思う。
    きっかけは、本当に「大したことないこと」だ。
    でも、それでもいい。

    一度留学という選択肢ができると、色んな情報が集まってくる。いわゆる「フック」というやつだ。留学というフックを持っていたから、それがなければスルーしてような情報でも自然とフックに引っ掛かり集まってくる。

    だから、きっかけはどんなことでもいいから、留学という「フック」を作ることが大事だと思う。(そういえば、フックってクエンスチョンマーク「?」に似てる。疑問を持つこともフックを持つってことだ。なんか面白い。)



    このブログが、読者のみなさんに留学というフックを作れたら素晴らしい。また、みなさんの留学というフックに引っ掛かるのでも素晴らしい。別に、留学に限らなくてもいい。何かのきっかけになってくれたら、僕はうれしい。


    そのようなことを考えて更新していこうと思う。読者目線は、自分のためにもなる。



    さて、初めに述べた、僕の周りにいる留学願望の強いハングリーな友人たちの「異常」の輪は今後どれだけ広がるかな。このブログがその一助となればいいな。