日本にいながら英語を学べる時代に、海外留学する意味ってなんだろう


今自分がしている勉強のほとんどは、日本にいてもできてしまう。

アメリカに来て5ヶ月が経った今、ふとそう思った。

僕の今している勉強方法を挙げててみると、
TEDKhan Academy、洋書(Kindle)、オーディオブック、TechCrunchなどのニュースブログ、海外ドラマ・映画、
これらはどれも、日本にいながらでもできることだ。

授業については、iTunes Uを利用すれば、海外のトップレベルの大学の授業を無料で視聴することができる。

会話については、フィリピン英会話(レアジョブラングリッチ)を利用すれば、月額5000円といった格安で練習することができる。

実際、そうした勉強法を実践して、それなりの英語力を身につけている人達もいるようだ。ちょうど先日、加藤たけしさん(@takeshi_kato)と佐藤茜さん(@AkaneSato)が運営するアットカフェTVにて、そのような特集を組んでいた。ゲストは、生まれも育ちも日本ながら、それぞれの方法で英語を勉強し成果を出してきた方々。

↓そのアットカフェTVのアーカイブです。

(具体的な勉強法だけでなく、英語を身につけた後の世界についての話も面白いです。興味のある方はご覧ください。)

こうして、日本にいながらでも、英語を勉強できる環境は一応は整った。

また、フィリピンへの留学というのも手段の一つ。授業料や生活費込で月10万ちょっとという破格には驚いた。英語を短期集中で身につけたいのなら、絶好の手段だろう。特に、時間に融通の利く学生にはもってこいだ。

以下のブログ記事に詳しいので、興味のある方はどうぞ。
フィリピン留学/オンライン英会話に関する16個のまとめ記事
http://koheiharada.blogspot.com/2011/12/16.html
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さて、ここからが本題。

このように、英語を学ぶのであれば、日本にいながら、またはフィリピンに行くことで事足りると言える。そのような中で、わざわざ高いお金をはたいてまでして、海外留学する意味ってなんだろう。

(フィリピン留学も海外留学だが、それがパッケージ化されていることから、ここでは日本にいてもできる英語学習の延長という位置づけにしている。)

結論から言うと、海外留学の意味は、全く知らない世界に飛び込むという体験にあると僕は思っている。もちろん、「英語を学ぶ」とか「異文化を学ぶ」といった意味もあるけれど、それよりもこうした異世界に飛び込む経験にこそ、意味があるのではないだろうか。

だから、「何を学べるか」なんて事前には知りえない。事前に言うとすれば、「留学前の自分には想像できないようなことを学ぶ」となるかもしれない。

言葉もまともに通じない中に入ってみて、色々と手探りをしてみて、そんな繰り返しを経て、留学が終わった時になって「何を学んだのか」というのがようやく分かるのではないだろうか。

これは、日本にいながらではできない経験であり、海外留学ならではのことだと思う。

留学は「福袋」のようなものだ

例えて言うなら、海外留学は「福袋」のようなものだ。

何が入っているかは分からないままに、購入を決断しなかればならない。ただ、そこに価値があったりする。

「英語力」が欲しいのなら、効果の分かりきった商品を買えばいい。
でも、「福袋」にはそれとは違った良さがある。

そして、この「福袋」がいつものそれと違うのは、自分の行動次第で中身が変わってくることだ。留学中に何をするかによって、中身は人それぞれ。帰国する頃になってようやく、その中身を開けて見ることができる。

そんなイメージだ。

僕の話をすれば、漠然と「海外、とりわけシリコンバレーに行ってみたい」という思いがあり、留学を決めた。でも、何をして何を学ぶのかなんてほとんど分からなかった。あえて挙げれば、「英語で経済学」を学ぶということくらいだ。

しかし実際には、一緒にビジネスコンテストに出るような友人と出会えたり、イベントでパネルディスカッションのスピーカーに招いてもらえたり、プログラミングの勉強を始めることになったり、Language Exchangeのコミュニティで企画をしてみたり。

留学前には想像していなかったことばかりだ。

このような「留学前の自分には想像できなかったこと」を経験できている今は、とても有意義で、これは「海外留学したからこそのもの」であると感じている。僕は、ここに、海外留学の大きな意味があるのだと思う。

「留学」という一つの言葉の向こうには、色んな世界がある

最後に、「海外留学」は一つのトピックとして語られることが多いが、その中身は十人十色で様々だ。国や地域、大学によって全くと言っていいほど様子は違うだろうし、もっと言えば同じ大学であっても、人それぞれで違う経験をしている。

つまり、「海外留学」という一つの言葉の向こうには、色んな世界がある。そして、そこにはそれぞれにとっての「海外留学の意味」もあるだろう。

僕の考える「海外留学の意味」も、そうした多くの中の一つとして捉えてもらえたらうれしい。

まとめると。

日本でも英語を学ぶ環境は整ってきた。フィリピン英会話・留学を利用する手もある。しかし、それを加味しても、自分の知らない世界に飛び込んでいくという意味で、「海外留学」には大きな価値があると思う。

海外留学をしようかどうか迷っている人は、「今の自分には想像できないようなことを学ぶため」という理由で、留学を決意してみるのもありかもしれない。

さて、「福袋」の中身は何になることやら。
わくわくです。


【追記(1/28)】
小飼弾さんのブログで、この記事が紹介されました。
Cheap. Not Inexpensive – 品評 – Kindle Fire | 404 Blog Not Found
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51768498.html
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コメント

  1. RI より:

    僕も今アメリカで留学をしています。 英語の勉強方法に関しては、教材がほとんど僕と一緒で驚きました 笑 http://www.academicearth.org なんかもおすすめですよ
    僕も今やっていることは日本でも出来たなあと感じている次第でしたので、同意する限りです。TEDなんかは、アメリカの授業でも教材として使われているので優れていますよね。何より、スピーチの内容も面白いしスピーカーも熱意に溢れているから、こちらの自然とやる気も出る 笑

    しかしながら、実際に留学することの意義はやはり計り知れません。世界第一線の研究者たちのセミナーなどに潜り込むことが出来るのが、最大の利点だと僕は思っています。こちらの大学はセミナーが盛んだと感じます。大学だったら毎週必ずといって良いほどオープンなセミナーがあるので、好奇心に任せて潜り込んでいます。

    この間も、アメリカ人とフランス人とスペイン人の仲間とバックパッキングをしてきました。まさか、趣味の登山が異国の地で、しかも世界中の仲間からと出来るなんて留学前は想像もしていませんでした。

    あ、後他にアメリカにいて良いことは雑誌の定期購読が安いことですかね。National Geographicの日本語は年間で1万円ほどなのにこちらは$20以下だった気がします。

    • Motoki Yoshida より:

      コメントありがとうございます。
      ご紹介いただいたサイト、早速試してみました。面白い授業いっぱいありますね。YaleのGame Theoryのクラス良かったです!

      セミナーもいいですね。僕が滞在しているサンノゼは、スタンフォード大学にも近いので、今度潜り込んでみようと思います笑

      定期購読は破格ですよね。僕はネットや図書館ですませてしまうのですが、友人から聞いてびっくりしたのを覚えています。

  2. Miki より:

    私もカナダですが、現在留学中です。

    「留学前の自分には想像できないようなことを学ぶ」

    留学前にも同じことを考えていましたが、留学に行く前の自分がそれを言っても説得力がなく、悔しかったのを覚えています。
    でも留学に来て吉田さんと同じく5か月が経ち、留学の価値はこのことにあるなと、心から思います。

    就活なんかのプレッシャーもあって、 「何を学べるか」 を事前に突き詰める必要性に追われることが、留学への足かせになっていることもあるかと思うのですが、あまり難しく考えすぎず、福袋を買うくらいの気持ちで行っちゃってもいいのかもしれませんよね。

    そしておっしゃる通り、行き先によっても、行く人によっても、得られるものが全く違うということも、留学の魅力ですよね。
    そんな十人十色の留学生活を、まさに10人で書き綴るブログをはじめたので、お時間があったらぜひ遊びにいらしてください。
    http://kjgstudyabroad.wordpress.com/

    • Motoki Yoshida より:

      カナダに留学中なんですね。

      留学前からそのように考えていらっしゃったとは。たしかに留学経験のない状態で根拠もなしに言っても説得力はあまりなさそうですね。だからこそ、僕らみたいな留学経験者が語っていく必要があるんでしょうね。

      ブログ拝見しました。こうして同士が集まって始めると、お互いに励まし合えるのでブログも継続しやすそうですね。そして、色んな国の様子が分かって面白そうです。

      またチェックさせていただきます。

  3. てらお より:

    何げなく検索してたら、好奇心をそそられて吉田さんのホームページを開きました。
    留学先に関しては不真面目な話が多いため、あまりそういうテーマのページをあまり見なくなりましたが、大変興味深い意見でぜひコメントしたいと思いました。

    私は日本に比較的に長く留学した元留学生ですので、皆さんと同じ立場に立っています。

    吉田さんの書いたことは全くその通りだと思いました。語学以外の、やってみないとわからないという表現しきれないものがある。

    しかし、1つのことに関しては異議というか、付け加えたいことがあります。それは、英語を身に付けることは日本でかなりのレベルまでできるようになり、留学先において日本でどうしても経験できないことは他にあるというなら、英語圏への留学より他の言葉を話す国に留学した方が有意義ではないでしょうか?もちろん、この話はたまに学者を目指すのにかなり有力といわれるアメリカ・イギリスの大学以外で、またそういった国の大学でどうしても勉強したい専攻の場合は違うのですが、それ以外の学生は、留学を経験したいのなら英語以外の国で第2外国語を身に着けながらその国で吉田さんがおっしゃった留学の本当の「醍醐味」や「意義」を体験できればいいのではないでしょうか?

    おっしゃったように日本でビジネスレベル英語を身に着ける環境が十分に整えられています。
    余談ですが、僕の経験からすれば、むしろ日本語が話す機会が少なくて英語ばかりで話しかけられた時期があります。もちろんそれは留学生にもく日本人にも。英語と縁もゆかりもない外国人の上に日本語を勉強するために留学を決めたのに、英語ばかりで話しかえられるあのつらい時期はもう忘れたいです。
    別の話で信じがたい話ですが、日本で日本人同士が英語を使うという別の次元の光景を身にしたことさえあります。

    少し極端な話ですが、英語圏でない外国でも専攻のカリキュラムを英語にする大学・教育機関が非常に多いです(日本にもあるように)。したがって専攻にこだわらなければ(といっても英語でも相当幅広いカリキュラムが整えられるようになったが)英語で授業を受けたいのなら英語圏じゃなくてもいいわけです。1年か2年の留学が終われば、英語も、もう一つの外国語もよりうまく話せるようになりますから、まさに一石二鳥です。

    それに、日本における教育はちゃんと第2外国語を見つけられる教育ではないという事実もあります。塾・番組・メディア・授業の種類などからすればほぼ英語一本化。他の外国語は「お祭り科目」だという日本人にも大学の先生にも(先生は非公式にだけど)言われました。

    楽天のような英語政策は英語を無理矢理使わないとちゃんとできないという幻想を日本人の頭に植え付けようとしていますが、メディアもそれに対抗しようとしないのが悲しい限りです。文芸春愁や週刊誌などはたまにそういった記事があっても世論は影響がないに等しい。

    各国は自分の基準を国民に植え付けようとします。日本が悪いわけではなく、むしろ外国が日本からたくさんのことを学ぶ必要があると思いました。ただし私が訪れたかなりの国と比べて、日本のようにアメリカに植民地化されてないもしくはほんの数年の植民化を経験した国で、そこまで英語主義(アメリカ主義)になった国は日本だけだと感じました。

    日本に英語が浸透すればするほど外国人が日本に興味を持たなくなるということをわかっていないのは不思議です。前は大変人気があった「ここが変だよ日本人」という「日本語版番組」の時代から「Cool Japan」という味気のないべたな「英語版番組」に代わったのが、それを表しています。
    その流れを変えるための第一歩は、「コミュニケーションする」という言葉を日本語で表現することです(立派な言葉はすでにあるのに)。その日が来るのを願ってやみません。

    長くなりましたが、ネットで年に1回コメントを書くか書かないぐらいです。ぜひ日本が自分の一番のふるさとと思っている外国人意見を伝えたかったです。

    議論はおいといて、とにかく留学を堪能してください!^^/